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2010年11月06日 シーンNo.7-01 行動結果リプレイ   『 エピローグ ~ PARTY CASTLE ~ 』

シーン7-01「エピローグ」





■■■ PTC@TRPG企画 ■■■
シーンNo.7-01 行動結果リプレイ 
『 エピローグ ~ PARTY CASTLE ~ 』





 戦いの後の祝宴。
 今宵のキャッスル前広場は、煌びやかな明り、おいしそうな料理の匂い、
そして温かな笑い声に包まれていた。



 
 すっかり暗くなった森を抜け、カオスフィールの山中から戻った
一行。そんな彼らを迎えたのはなんと、酒宴会場へと姿を変えた
広場であった。
 机や椅子が綺麗に並び、その上には美味しそうな料理がほんのりと
湯気を燻らせている。広場の脇の木立の陰には、王国印が刻まれた
最高級ワインの酒樽がうずたかく積んであった。

 共に戦った者同士、夕餉を共に――などと語りながら帰還した彼ら
を、まるで先回りしたようなこの光景。
 これにはちゃんと理由があった。
 カオスフィール山中で起こった戦いの顛末、詳細な報告はいち早く
城にまで届いていた。そして彼らは、この世界を危機から救った者たち
――つまり《救国の英雄》として、その勇気と誉れを称えられるに
至っていたのである。
 広場の入口付近で一行を迎えたのは、三国それぞれから派遣された
親衛隊の一団であった。隊長が一歩進み出て、帰還した皆へ敬礼を
捧げる。
 続く口上にて読み上げられた声明は、なんと三国の最高責任者――
アーティスキュール王国の女王、サイエンティックヘブン共和国の
執政博士、カオスフィール代表巫女の連名による褒賞であったのだ。




 はたして、城まで報を届けたのは誰だったのか?
 それは、最終決戦の場にこそ居なかったものの、広場や街を護るために
奔走し、万一の時の救援体制を整えながら後方支援を担っていた人々――
そう、看板事件の解明をともに調査していた仲間たちであった。
 GALATIA、シゲ、カトレア、キサラ、スピリア、クレア、ミルディーネ、咲良。
 彼らもまた、目立たぬところで共に戦っていたのである。





 * * * * *




「ひょっ……ふまふぎるだろほれぇぇぇぇ!!」
 二位三がステーキを頬ばりながら、素っ頓狂な声をあげた。
「たべながらしゃべっちゃだめなの、おぎょうぎわるいのー!」
 ミスリルがめっ、と叱りつける。
 しかし、二位三が思わず声に出したのもうなずけるほどに、
饗された料理は素晴らしいものであった。
 2人のすぐ隣では、アリスが皆へとスープを取り分けている。
 器を受け取ったリーファは感謝を述べ、シズナのいるテーブル
へと2人分の料理を運んでいく。その隣のテーブルではエディが
心底疲れた、という表情で大きなため息をついていた。
「昨日からいきつく間もない展開で、ろくに食事もとれなかった
からなあ……もうお腹ぺこぺこだよ」
 そう言いながら、ゆっくりとポトフを口に運ぶ。暖かく優しい
味が、胃にじんわりと沁みていく。同じテーブルには、リーチェ
とゼイドが今回の事件を色々と語らいながら、珍しいフルーツ
を切り分け口に運ぶ。
「誰かに食事奢ってもらおうと思ってたら……なんと国からの
奢りだなんて、ね」
 向かいの席で、カペラは優雅にワイングラスを傾けた。馥郁と
した最高級ワインの香りに思わずうっとり頬を染めながら、歓待
の愉悦に酔いしれる。
「うわーすごい! このサラダに入ってるの、険しい雪山でしか
採れないすっごい貴重ですっごい美味しい草だよ!!」
 らぱんは肉にも魚にも目をくれず、ひたすらサラダに突進中。



 広場の中央辺り、少し開けた場所ではししまいが《終焉の舞い》
を披露していた。
 戦いの終わりに力を使い果たして気を失ったししまいであったが、
いまやすっかり元気を取り戻し、皆に福を届けていく。
 ししまいのすぐ後ろ、舞曲の囃子はリーファが即席で奏でていた。
彼女はこれまでにバンド活動を行っていたこともあり、楽の才が
あるのだ。
 ししまいとリーファは、即興とは思えないほどに息の合った
舞と曲とを披露し、観ている者たちを楽しませていた。



「そういや、手伝ってくれたカラス達にもお礼あげなきゃなー。
ほれ、これ食べなー」
 コルヴィーノが、おもむろにグラスメア卿をむんずとつかみ、
カラスの群れへと差し出した。
「わああああああ!? ちょっ、何するのー!!?」
「あ、ワリィワリィ。そこの丸焼き肉とうっかり間違えたわー」
 思わず全力でじたばたと暴れるグラスメア卿と、彼をその手に
掴んだまま暢気に応えるコルヴィーノ。コルヴィーノが間違えた
と指差す丸焼き肉は、全く別方向のテーブルの上に乗っていた。
「んもう! ワザとでしょ!!」
「そんなことねーって♪ カラス達にクマ肉あげようと思った
だなんて、そんなことホントに思ってねーって♪」
「むきゃー!!」
 そんなふたりのやり取りに、周囲で笑い声があがる。
 ぷんすこ怒るグラスメア卿であったが、少々やり過ぎたかと
反省するコルヴィーノから《カラス達が運ぶ空中ブランコによる
広場上空・周遊の旅》がプレゼントされる約束にて、手打ち落着
となった。


「さあ……そろそろメインディッシュのお時間かな……!」
 こちら側では、巨大な鍋を担いだニーノ王子がテーブルの間を
ゆっくりと練り歩いていた。
 まるでカタツムリを真似ているかのような、何とも言えない
様相である。
 周囲の者たちは「これもまた何かの座興だろうか」と暢気に
考えていたのだが、そうではないと知るものが一人だけいた。
 そう……ターゲットのとうふ氏、その当人。
 とうふ氏はワイン樽の影で、恐怖でびちんと跳ねそうになる
我が身を必死に押さえていた。
(見つかったら……KU・WA・RE・RU☆)
 そう、ニーノ王子はこの世の珍味と謳われる《とうふ鍋》を
狙っているのだ。涼しげな表情ながら、人混みの中からとうふを
見つけようとする瞳は真剣そのもの。
 それにしても、とうふの身に次々と押し寄せるこの危機は一体
何事なのだろうか。きっと厄年であるに違いない。



「もう、ほんっとうーに心配したんだからっ!」
「ごめん、ほんとにごめん!」
 ペコペコと謝るエリオットにマリアージュはぷんすかと怒り
ながら、テーブルにある料理をエリオットが持つ皿へと次々に
乗せていた。エリオットの両手の皿は、すでに様々な料理で
山盛りになっている。
 その様子を見て、tricksterは愉快気にくっくっと笑う。
「まあまあ、こうして無事だったんだし。あんまり責めちゃ、
可哀想だぜ?」
「……そうなんだけどっ」
 tricksterのとりなしに、マリアージュの表情が少し柔らかい
ものになる。
「……もう、こんな心配させないって、約束してよね」
マリアージュが口を尖らせながら、ぽつりとつぶやいた。
「……うん、本当にごめん。もうあんなムチャは、しないから」
エリオットは申し訳なさそうに、優しい声音で約束の言葉を紡ぐ。
「うし、料理はこんなもんで充分だろ。さ、あっちのテーブルで
一緒に食べようぜ」
 tricksterはエリオットの手から皿をひとつ受け取ると、2人に
視線で促して広場の隅のテーブルへと歩いていった。


「うーん、仕事のあとのケーキは美味しいね~」
 ティアとファルは二人仲良くケーキを食べていた。
 このケーキは酒宴に用意されていたものではなく、戦いの前に
『あとで食べよう』と買っていた有名パティシエのチーズケーキ。
 戦いの間、謎の上司に預かってもらっていたのだ。
「あなたたちも食べる?」
 ティアは、傍らにいる子ネズミたちに話しかけた。この酒宴には
ネズミの王とその民のネズミたちも参加している。隅っこのテーブル
で双子の天使が食べているチーズケーキがあまりにも美味しそう
だったので、幼い子ネズミたちが近くに寄ってきていたのだ。
「ちゅう!! ちゅうちゅう!!」
 嬉しそうにとびあがる子ネズミたち。ファルは新しいお皿に
ケーキをとりわけて、子ネズミたちにもおすそ分けをする。
「みんなで食べるほうが、おいしいもんね♪」
 ティアの言葉に、ファルは無言ながらも優しい瞳でうなずいた。


「地下から出られて、ほんとうに良かったねー」
グラスメア卿の言葉に、ネズミの王は嬉しそうに目を細めた。
その王の前には、グラスメア卿が持参したチーズが山のように
積まれている。大好物のチーズをかじりながら、王は看板に文字を
したためる。
『 こんな すてきな ひ が おとずれるなんて ちかにいたときは
すこしも おもってなかったのです ほんとうに うれしい 』
 その言葉を見て、テーブルを共にしているセイリスや里穏(りお)
は思わず顔をほころばせる。
「太陽さんに謝るのは朝一番にするとして……そのあとは、広場の
円環パーツを一緒に戻しましょうか。私たちもお手伝いします」
 セイリスの申し出に、ネズミの王は嬉しそうに礼を述べる。
 パーツはすでに魔道機械の形から解体され、広場の隅に運び
込まれていた。あとはそれぞれ元の位置に戻すだけだ。
「盗むのはいけませんが、借りただけなら別ですよね♪ 借りた
ものはきちんと元の位置に返せばそれでいい、と私は思います」
 極めて穏便かつスマートな考え方であった。この言葉が、王の
心の呵責に対する救いとなり、また、今回の事件の平和な収束へも
大きく寄与することは間違いないだろう。
「……太陽さん、今でもまだ怒っているのかなあ」
 里穏(りお)は思わずつぶやいた。
 彼女は、ネズミの王の目的や態度次第では説教をしようと思って
いたのだが、今思うところはむしろ《怒って地下に王を閉じ込めた
太陽》の心情であった。
『 もし ゆるしてくれなくても… まずは ちゃんと あやまりたい
のです 』
 ネズミの王は、まっすぐな瞳でそう表明した。許しを乞うため
に謝りたいのではなく、自分が行ったことを悪いことだと認める、
その気持ちを相手に伝えるために謝るのだ、と。
「そうね。それが、一番大事なことだもの。頑張ってね。きちんと
伝わるように、私も祈ってるわ」
 里穏(りお)は、王に優しく励ましの声をかけた。



 他のテーブルの面々も、楽しく語らいながら晩餐のひとときを過ごす。
 彼らの表情は皆、ほどよい疲れと達成感、そして護りきった世界への
愛おしさに満ちていた。

 ――そうして、宴の夜は賑やかに更けていった。
 




 * * * * *





 翌朝。
 晴れ渡った青空にさんさんとまぶしく輝く太陽が、いつもの
ように広場を照らしていた。
 
 
 夜明けに、ネズミの王と太陽の間でどのような会話がなされた
のかを知る者はいない。
 だが、ネズミの王がその後もこの世界に暮らしていることから、
恐らく平和的解決を得ることができたと推測してよいのであろう。
 彼と彼の民の国は今、アーティスキュールの森の奥にあって、
時々広場にも遊びに来ているという噂だ。





 * * * * *




 3つの国の世界を揺るがす大事件の後――
 共に戦った仲間たちは今、それぞれの道へとその歩を踏み出した。
 それまでの日常へと帰る者、別天地へと旅立っていく者。
 彼らが力を合わせて守り抜いたこの世界の“明日”が、変わらぬ
広場の光景とともに彼らの元を訪れ――そして、未来へと続いていく。





 エスヴァルドは、騎士軍師団の遠征に見習いとして同行することに
なった。友人知人、そして共に戦った仲間たち一人ひとりに別れの
挨拶を交わした後、はるか遠方へと旅立っていった。
 いつの日か、騎士見習いから立派な騎士へと成長した姿になって、
この地へと帰ってくることだろう。
 

 DEARは、事件の翌朝からもう仕事に復帰していた。
 探偵業を生業とする彼女の元には、困り事を抱えた人々が途切れる
ことなく訪れてくる。DEARは依頼主の悩みを取り除くべく、今日も
全力で調査に励んでいる。


 BBは、虹の戦いの最中、ゴーレムが橋の上から何かを落としたこと
に気付いていた。
 元トレジャーハンターは《異世界の遺物》という宝を求め、現役に
復帰することにした。険しい山の頂から湖の底にいたるまで、今日も
カオスフィールを舞台に探索する日々だ。


 セシルもまた、冒険の日々にその身を置いていた。
 各地を放浪する流れの商人である彼女にとって、この世界は巡って
巡り終わるということはありえない。
 どこまでも続く旅を、金儲けの匂いを鋭い嗅覚で捕らえながら、
彼女はその歩を進めていく。


 ノアーレは、王立学校の休暇を利用してエレガンたち3人と共に
世界を旅していた。
 聞けば、彼らはルーンストーンを全て集めなければいけないらしい。
ノアーレはその手伝いをすることにしたのだ。
 彼ら3人の故郷たる世界の物語を聞きながら、彼女はこの広い世界
を、その足で踏みしめ歩き続ける。


 ファルとティアは、謎の上司への報告を済ませたあと、新たな
“にんむ”へと旅立っていった。
 この世界のあちこちで、“にんむ”に励む双子天使の愛らしい姿
を、たくさんの人々が目撃しているようだ。


 tricksterは、家出放浪の再開を図るにも、今回の騒ぎで家人の
使い魔に見つかってしまい、家に戻されてしまった。
「楽しい思い出が作れたからいいや」と負け惜しみのように
つぶやいていたそうだが、きっとそれはそのまま彼の本心であろう。


 カペラも、事件ののちに自宅へと戻っていた。
 彼女の家は、アーティスキュールの森に繋がる某魔界の王城である。
その一室で、事件のことを時々回想しながら日々を過ごしていた。
 お祭り好きな彼女のこと――また何か事件やイベントがあれば、
退屈な自分の部屋を飛び出してこちらの世界にやってくることで
あろう。


 ディーンは皆に別れを告げた後、遠い空へと飛び去って行った。
 カオスフィールの上空で、好物のチョコレートを食みながら
悠々と空を飛ぶ彼女の姿が目撃されている。
 兵器の身である彼女がこうして風に遊ぶ姿ほど、この世界の
平和を物語るものはないであろう。

 
 マデリンもまた、挨拶のあと行方をくらませた一人だ。
 彼女には夢があった。叶えるために悪魔と交わす契約の代償は
生半可なものではない。それでも、彼女はひたすらにその道を進む。
 いつか、その願いを現実にするために。


 ロリーナは誰にも挨拶をせぬまま、そっと去って行った。
 彼女にとっては、こうした別れはさして珍しくないものなのだ。
 だが、めったに笑うことのない彼女が、去り際にそっと浮かべた
涼やかなほほえみ。
 ――きっとまた、いつの日か。
 そんな声が、聞こえてくるかのようであった。


 事件から数日の間は、皆とともに後片付けに奔走していた楓。
広場で皆と談笑する日々を送っていたが、ある日ふといなくなって
しまった。最後に目撃されたのは、広場の外れの木の上で寝ている
ところだったとか。
 気まぐれか、それとも風に呼ばれたか――彼女もまた、どこか
遠く旅の空の下にいるようだ。


 リーファの従者シズナは、今は新たな役目を求めてリーファの
元を離れ新天地へと旅立っていた。リーファもまた、多忙な生活を
送っている。
 遠く離れても、今回の冒険で得たたからものを胸に秘め、新たな
出会いへと、引き継がれるべきところへと向かっていく。
 ――大いなる導きの元に。


 こうして旅立っていく者の中でも、クロ丸は誰よりも先に旅立ち
を迎えた者であった。
 戦いの後、魔道機械の解体を迎える前に、彼はなんと虹の橋から
異界の門をくぐっていたのだ。
「さて、こっちの騒ぎは終わったのか。楽しかったな。さて……
あっち側には、何があるのかな?」
 そう言い残して消えた彼の、時間と空間を超えた旅は、まだまだ
これからである。


 そうやって去って行った彼らの後を、追いかける者たちもいた。
 レティは、以前オラクルに占ってもらったように《旦那様候補》
を探し求めていた。
 厳格な父が夫として認める男性を探していた彼女にとって、今回
の事件で共に戦った“強くて骨がある男性”たちは、大変魅力的に
思えたのだ。
 彼女が追いかけたのは誰だったのか――それは《乙女の秘密》と
して、公開は控えておくことにしよう。


 ミィニィも、遠く去って行った彼らの後を追う。
 彼女もまたレティと同じく、共に戦った者たちの強さを賞賛する
思いがその動機であったが、続くアプローチの内容は異なっていた。
 格闘技をその身に修めるミィニィは、強い同胞と一度手合わせを
願いたいと思ったのだ。
 彼女の修行の道のりは、今なお続く。








 ――そうして旅立っていった彼らを見送った後、
 何気ない日常へと戻っていった者たち。
 今でも広場の近くに居を構える彼らは、
 時折広場に集まっては、楽しく会話を交わす日々を送っている。



 
 ゼイドは自分の仕える貴族の屋敷に戻り、主人を補佐する日常業務を
再開した。
 主人からの命が下されれば、また戦いや調査にその身を投じることに
なるであろう。それまでしばらくの間は、穏やかな日常の中で忙しい
日々を送るのである。


 ネリネは、今回の事件を回想録として綴りはじめていた。
 執筆には膨大な時間がかかりそうだが、その間退屈することもない
であろう。寝る前の数時間、彼女はペンを動かしながら、思い出に
浸るひとときを過ごす。


 蔡花(さいか)は自宅の研究室で、キーボードに自身の研究成果を
入力する日々を過ごしていた。
 今回の事件でも、まだ解明されていない事柄は多い。
 魔法としか言いようのない様々な現象の謎を解くべく、日夜研究に
勤しんでいる。
 時折、エディがその研究室を訪れていた。お互いの研究についての
意見交換を定期的に行っているのだ。学を究めることを志す者同士、
その対話には実りが多いようである。
 また、2人はオラクル婆さんとのオンラインチャット仲間でも
あるようだ。


 エリオットとマリアージュは、アーティスキュール近辺で起こる
事件を解決するべく、冒険者稼業を再開した。
 冒険と冒険の合間には必ず広場に立ち寄り、仲間との旧交を温めて
いるらしい。


 セイリス、グラスメア卿、らぱんの3人はすっかり仲良しになり、
よくお互いの家を行き来しているようだ。時々そこに、ネズミの王の
姿も加わっているとのこと。
 今やすっかりお茶会仲間となっているようである。
 



 そして、今日も。
 広場には、たくさんの人が集まっていた。
 リーチェ、里穏(りお)、ししまい、二位三、ミスリル、アリス、
コルヴィーノ……合わせて7人が、昼下がりのまぶしい陽光の中、
楽しそうに語らっている。
 そこへ、ニーノ王子ととうふもやってきた。
 彼らをいち早く見つけたリーチェが手を振り、他の仲間達も
彼女に倣ってニーノたちに笑顔を向ける。
 彼らは、とりとめのない、でもとびきり楽しいひとときを、
今日もこの広場で、大切な仲間達と語らいながら過ごすのだ――……。


 広場から続く道の向こう、青空を背景に美しい王城とその尖塔が見える。
 その頂に飾られた金と銀の円環飾りが、陽光を反射してキラキラと輝いていた。


 ……まるで、広場に集まる仲間たちを、そっと見守るかのように。








 * * * * *






























































 そして――――














































 この日を限りに、
『パーティーキャッスル』広場は、
 “私達”の目前から
 その姿を消してしまった。
































 だが、これはきっと、
 少しの間
 あの世界との《チャンネル》が繋がっていないだけなのだ。
 世界を隔てる境界の向こう側では、
 “彼ら”は今日も、楽しい日々を送っているに違いない。
 

































 《世界と世界を繋ぐ》という、何とも素晴らしい力を秘めた
 あの世界のことだ。
 きっといつの日か、“私達”の世界と再び《チャンネル》を繋いで、
 その姿を見せてくれるに違いない、
 と――



























 “私”はそう、信じている。







______________ ______________ fin.




シーン7-01「fin」
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コメント

お疲れ様です!

本当にありがとうございます。
最後の広場の描写は、あのときまで私たちが見てきた、体験してきたものそのものです。
涙が出てしまいました・・・また、広場に立つことができる日を信じて、パーティーキャッスルを、キャラクターを大事に育てていこうと思います。
参加者の皆様、アンパサンドさん、お疲れ様でした!

コメントの編集

ありがとうございました!

完結おめでとうございます!!TRPGは初体験でしたが、リアルタイムで出来事が反映されるのがとてもとても楽しかったです。この話自体ががそのままPTCの歴史になっていて泣けました。浮かびあがった「あの文字」とか!!読んだ瞬間に全てのピースが繋がってうわあああ!となりました。だから塔の中の描写がまるで・・・だったんですね。気になっていたんです。本当に王様が「作った」んですねぇ。皆の多種多様な行動を反映させつつ、パーティーキャッスルで起きた事、そしてパーティーキャッスル自体の根底にあるものまでファンタジーな世界観を崩すことなく盛り込んで、そして纏め上げた構成力にはただただ脱帽でございます。本当に素敵なお話ありがとうございました。

コメントの編集

オツカレさまでした!

・・読後の何とも言えないカタルシスにひたっております。

広場に通った参加者さまには共通の思いが通じることでしょう。

参加者の一人一人を丁寧に追いかけてピースをつなげたり
大変な作業だったと思いますが
自キャラが他の皆さんと絡まっていくワクワク感は新しい体験・・!

ラストのこの先につながる予感がいいですねv

よくぞ描き切った・・!アンパさんスゲー!!

コメントの編集

お見事!

無事完結、おめでとうございます!
楽しませていただきました&色々ニヤリとさせていただきました。

TRPGは初めての参加者さんも多い中、無事にまとめきった手腕はお見事です。
願わくば、これでTRPGに興味持ってくれる人が増えるといいなぁ……w

コメントの編集

感想ありがとうございます!

たくさんのコメントありがとうございます…!

>パーリィさん
こちらこそ、ご参加ありがとうございました!
広場で皆と一緒にチャットで会話している光景は、
脳裏にしっかりと刻み込まれていて。
ラストシーン、こうしようと思うよりも早く
あの光景が現れてくるのを、キーボードで打つ文字で
拾い上げていくようでした。

はい! 私もその日を信じて、
それまではSNSドリームキャッスルやブログ上で
皆さんと交流していきたいな、と思います♪


>バジルぱすたさん
ありがとうございます!!
TRPG初体験、楽しく遊んでいただけたとのことで、
良かったーとホッとしつつ、非常に嬉しく思っております!!
なるべく皆さんのイメージにある「パーティーキャッスル」に
近づけようと思い、3つの国の設定だけでなく
それを掘り下げた裏設定や、メタ視点(外世界からの視点)を
中に持ち込んだ形での設定も盛り込んでみました。

こちらこそ、素敵なプレイングの数々
本当にありがとうございました!


>ユキねえさん
感想ありがとうございます!
いやもう、ユキねえさんには看板やネズミさんたちの
オリジナル白紙をものすごい速さで作ってくださったこと、
大感謝!! です!! 涙が出るくらい嬉しかったです。
この企画を何倍も面白いものにしていただきました。

企画を動かし始めたときには
ラストをどうするかはっきりとは決めないままの
スタートだったのですが(TRPGのゲームマスターを
するときには、割とあることなのです)、ただひとつ、
可能な限りハッピーで未来に繋がっていく終わり方に
したい……と思っていました。
パーティーキャッスルは、公式は終わっちゃいましたけど
これから先もずっと続いていってほしい、という
願いも込めたいな、と。

皆さんの素敵な行動宣言の力も借りて、
素敵な未来が待つエンディングになったなあ……と、
私もしみじみ嬉しく感じています。


>暗転丸さん
感想ありがとうございます!!
TRPG経験者さん(暗転丸さんはしかもベテランさん)に
そう言っていただけると、本当に嬉しいです…!

パーティーキャッスルは、
「キャラクターを表現すること」については
他に類を見ないほどに素晴らしいサービスだったな、と
思います。なので、
「お互いのキャラクターをひとつの物語の中で共有する」
側面をもつTRPGとは、とても相性がいいんじゃないかな…と
かねがね思っておりました。
今回やってみた形は、TRPGというよりも
PBM(プレイバイメール)に近かったかな、とは思うのですが、
それでも自分なりに「TRPGらしさ」を盛り込もうと
頑張ってみました。

物語に登場するキャラクターとして、
実際に物語を動かすことができる感覚……
“キャラクターが息づく瞬間”が少しでも出せていたらいいな、と
思います。

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