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■お知らせ/質問/雑談 (100826まで分) | トップページへ戻る | シーンNo.3-04 行動結果リプレイ   『山奥にそびえる塔』

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2010年08月27日 シーンNo.3-05 行動結果リプレイ   『啓示-oracle-』

シーン3-05「啓示」



■■■ PTC@TRPG企画 ■■■
シーンNo.3-05 行動結果リプレイ 
『啓示-oracle-』



「この一連の事件……どうも常識で考えちゃダメみたいだぜ」
 楓は、昨日拾った一枚のチラシを眺めながらつぶやいた。
 地面から生えてきた看板。ネズミ達によるリングの盗難。魔法でも科学
でも無い…もっと超常の力が働いていると予想したのだ。
「と言う事は、このチラシの占い師が逆に信用できる気がするぜ。ここは
ひとつ、『この先何が起こるのか?』を占ってもらうか。良くねー事が
起こってから行動したって手遅れだし、良い事が起こるんなら…やっぱ
一番乗りしてーしな、にひひ♪」
 桃を取り出すと、がぶりと一口。割引券でもついてないかと、チラシを
眺めながら、足早にオラクル婆さんの元へ向かった。



「ほっほ。今日はえらく大勢のお客さんが来てくれたんじゃのー。開店前
から行列ができるなんて、初めてのことじゃわい」
 オラクル婆さんの占い館には、開店前から多くの人が詰めかけていた。
いずれも、今回の事件のことについて何か託宣が得られないかと考えた
者たち――楓をはじめとして、レティ、リーファ、クロ丸、クレア、
セシル、エディ、ノアーレの8人である。


「あ、でも、本題の前に……ぜひ、恋占いをお願いしたいな♪ 私の将来
の旦那様がどんな方なのか……♪♪♪」
 やや薄暗い占いの部屋に通されると、レティは頬を染めながらオラクル
婆さんに話しかけた。
 普段は金目のものに目がないなど、極めて現実的な少女のように見える
レティだったが、それでもやっぱり女の子である。恋占いにはときめいて
しまうようだ。
「ふむ。教えても構わんが……ヌシの質問の場合、未来を知ったことで
大本命を射止め損ねる可能性が出てしまうのじゃが、それでも教えて
構わんかね?」
「うっ。……そ、それは……」
「……それってどういうことなん?」
 疑問に思い、おもわずセシルが尋ねた。
「ふむ。未来に向かう運命というものは、なにぶん未確定なものでねえ」
 質問に、オラクル婆さんが解説する。
「例えれば、立てかけた板を転がる石のようなもの。石は板の表面を下に
向かって転がっていくだろう? その時、石がどのルートを通ってどこに
たどり着くのかを読むのがアタシたち占い師の役目さ。ただ……」
 オラクル婆さんは、水晶玉を取り出してテーブルに置きながら、話を
続ける。
「もし、板の上に新しいでこぼこができてしまうと、そのルートは変わる。
時として、アタシらが伝えた占いそのものが、このでこぼこそのものに
なって結果を揺らがせることもあるのさ」
「な……なるほど。でも、それだと占いこそが占いを外す原因になって
しまって、占ってもらう意味がないような……」
 リーファがやや言いにくそうに問いかける。
「そこら辺は、質問の内容によるかねえ。むしろ変えたい未来であれば、
知っておいたほうが有利なこともあるさね。……アンタたちの聞きたい
こと、それは看板からはじまった一連の事件について、なんじゃろ?」
 全員が、ハッと顔を見合わせる。一瞬の沈黙のあと、エディがおず
おずと手を挙げた。
「じゃあ、お先に失礼して僕から。聞きたいことは山のようにあるんだ
けど、ここは質問を絞って……」
エディは咳払いをひとつしたあと、占いたい事柄を述べた。

「【Q.1 過去に似たようなことはなかったか】と【Q.2 少しでも解決に
協力したいが、誰とどうするのがよいか】の2つをお願いしたい」
 エディの質問に、少しの沈黙のあと婆さんが応える。
「ふむ。それは『事件について』を主語ととらえればいいんじゃな? 
だとすれば、1つ目の答えは【A.1 過去にはなかったこと】。2つ目の
答えは【A.2 いろいろな立場や考えの人との対話を怠らないこと】じゃ。
大丈夫、他者の良い点を見出し敬意を抱くことができるオヌシになら、
難しく考えずとも必ずできる」
 オラクル婆さんはエディに優しく微笑んだ。きっと、エディの穏やか
で真摯な人柄を見抜いたのであろう。


「じゃあ、次は私。【Q.3 ネズミさんの目的について】を占ってほしい
です」
 クレアが手を挙げた。婆さんが水晶玉に手をかざす。
「なかなかに確信をついた占い内容じゃな。ふむ……【A.3 慕っている
王に頼まれ、その依頼に応えるべく行動を起こしている】と出たぞい」
「ネズミたちの……王?」
クレアは、占い師の言葉を胸に刻むかのようにつぶやいた。


「もうぶっちゃけ、【Q.4 謎の真相について】で全部まとめて、占いで
わかっちゃわないかな」
「ほっほ、さすがにそれはアタシの能力を超えてしまうの」
 レティの問いかけに、オラクル婆さんは残念そうな表情を浮かべた。
「ただ、これだけは言えるよ。この占い館に来た者たち以外にも、重要な
情報を得た者は数多くいる、そのような結果が出ておる。今日一日で、
事前に揃えられる情報はほぼ出そろう気配じゃな」
「へえ、そうなんだ。他の場所に行った人たちと情報交換しなきゃね」
「うむ。今日の時点でわからない情報は、事態が進まないとわからない
情報であるとわりきって行動した方がよいであろうな」


 余談だが、“情報が出揃っている”という情報というのは、一見中身が
ないように見えて実は大変重要な情報だったりする。
 なぜなら“これ以上は情報を探す必要がない”⇒“他の行動にうつる”
という明確な行動選択を示唆するものだからだ。


 ノアーレは懐からルーンストーンを取り出した。
「私は、これが何なのか占ってほしいかな」
 それを見て、クロ丸もルーンストーンを同じように取り出す。
「ああ、俺も俺も。【Q.5 このルーンストーンについて】教えてほしい」
オラクル婆さんはまぶしそうに目を細める。
「おお……それは非常に重要なものじゃ。【A.5 このルーンストーンは
世界の理を記す“偉大なる書物”の断片】じゃ。
クロ丸の《ウィルド》はブランク・ルーン、即ち《空白》を意味する。
ノアーレの持つ《イング》は《豊穣》を意味するものじゃ。これらを
手に入れた時の経緯を思い出してみるがよい。おそらくその時オヌシら
は、世界の真実にひとつ近づいていたはずなのじゃ。この石はいずれ
大きな助けとなろう、大事にもっておくがよい」


「この質問はどうだろうか?【Q.6 この先何が起こるのか?】、これは
難しいかな」
 楓がやや遠慮がちに問う。
「ふむ……直近の未来に限定すれば、ある程度は視れるやもしれん」

オラクル婆さんは硬く眼をつぶり、水晶玉に手をかざし、念を込める。
1分……2分……長く続く占い師の集中する様子を、集まった8人は
邪魔にならないよう、深い沈黙を続けながら見守る。

まるで、時が止まったかのような緊張した状態が続き――やがて、
ゆっくりとオラクル婆さんはまぶたを開けた。


「…………想像以上に、大変なことが起こるようじゃ」
「えっ」
重い声音で沈黙を破った占い師の言葉に、8人は緊張を高める。
「カオスフィールの山奥、塔の最上段から架かる虹が見える」
「虹……?」






「異界への扉――“ビフロストの橋”がまもなく開かれる」






まさしくそのときだった。
リーファの持っていたインカムに、通信が飛び込んできたのだ。

「こちら、二位三! 誰か応答願います!
 いま塔の中にいるんですが……大変なことに……ッ!!」



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シーンNo.4-01 『第3回行動宣言』へ続く
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