トップ  >  スポンサー広告  >  スポンサーサイト  >  PTC@TRPG  >  シーンNo.3-02 行動結果リプレイ   『パズルピース ~DATA:the gathering~』

--年--月--日 スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

シーンNo.3-03 行動結果リプレイ   『ネズミを追いかけろ!』 | トップページへ戻る | シーンNo.3-01 行動結果リプレイ   『予感』

このページのトップに戻る

2010年08月27日 シーンNo.3-02 行動結果リプレイ   『パズルピース ~DATA:the gathering~』

シーン3-02「パズルピース」



■■■ PTC@TRPG企画 ■■■
シーンNo.3-02 行動結果リプレイ 
『パズルピース ~DATA:the gathering~』


「ねえ、パパ」
 広場から少し離れた木の陰で、カペラが携帯電話の向こうの相手に話し
かけた。

「もしかして今回の件。パパの仕業じゃないわよね? ……うん、そう、
違うならいいのよ。うん、カオスフィールが関係しているみたいだから。
もしかしたら、うちの魔界が関係してるのかなって」
 誰かに聞かれてないだろうか、と辺りの様子をうかがいながら、カペラ
は声をひそめながら話す。
「そう、分かったわ。あと、皆を魔界に戻して、入り口全部塞いで。探索
に人が沢山森に入るから、魔界に紛れ込んだら大変でしょ。……はぁ? 
それでも一応魔王でしょ! さっさとしなさいよね! じゃあ切るわよ」
 プツッ。一方的にまくしたて、カペラは電話を切った。愛娘に父親が
弱いのは、魔界でも同様のようだ。そんな世の無常を知ってか知らずか、
カペラは腰に手をあてて盛大なため息をつく。
「……ふぅ。さて、ネズミの件は皆に任せて、看板の謎解きの続きをしま
しょうか」



 * * * * *



「私が仕事の間にそんな楽し……いえ、大変な事が起きていたのですか」
 探偵業の依頼を終え、久しぶりに広場にやってきたDEARは、今
この界隈を騒がせている事件について興味深そうにつぶやいた。
「すべての情報を正確に集めないと、パズルは揃わない。さて……」
 今回の事件に深く関わって人たちに話を聞きたいと思ったDEARは、
広場を行きかう人に尋ね歩いていった。


 聞き込みの結果から、DEARは1件のレストランへとたどり着いた。
 どうやらこの店に、詳しい話を知る人がいるらしい。


 店に入ってまず最初に目に入ったのは、うず高く積まれた皿の山と、
その中で黙々と食事を口に運ぶ少女ミルディーネだった。
 その光景に思わず目を奪われつつも、改めて店内を見渡すと、偶然
なのか、この店には昨日広場に集まって調査をしていた人々が多く
集まっていた。
 確かにここなら色々と情報を集められそうだ。DEARは近くの席に
座り、自身も食事の注文をボーイに頼む。


「悪いなあ、ごちそうになっちゃって」
 入口脇のテーブルには、trickster、マリアージュ、エリオットの
3人連れが座っていた。マリアージュとエリオットが、tricksterを
食事に誘ったのだ。
「いえいえ、私たちは古代のことに詳しくないもので……」
「古代知識に詳しいあなたに、ちょっと話を聞かせてもらいたいな、と」
 食事はその礼代わりに、とマリアージュとエリオットは告げる。
「なるほどね。確かに、俺の耳にも入ってるよ。イブリース王という
人物やゲ・ヒンノム王国が今回の事件に関わっているのではないか、
ってね」
 ちょうど空腹の身をもて余していたtricksterは、ふたりの申し出に
素直に甘えることにした。もちろん、知っている限りの情報を彼らに
余さず開いていく。
「イブリース、な……確かにその名前は聞いたことがあるんだ。ただ、
俺が知っているのは遠い異国の伝承で、アーティスキュールやサイエン
ティックヘブン、カオスフィールの3つの国からなるこの世界と関係が
あるなんて、正直思ってなかった名前なんだよな」
「というと?」
「別世界の神話に登場するもので、悪魔を意味する存在の名前だ」
「悪魔……?」
「他の言葉で言うなら、サタン、シャイターン。地に落ち、その後人々を
惑わせるようになったとされる存在さ。他にも、炎の精霊イフリートと
関係が深いと言われていたり、同一存在だと言われることもある」
「うーん……結局それって関係があるのかないのか、同一なのかそうで
ないのか……。古代関係の話の、そういう思わせぶりであいまいなところ、
私はちょっと苦手だなあ」
 マリアージュが小さくため息をつく。
「その、異界の悪魔であるイブリースが、この3つの国にも存在していた
ってことなのだろうか」
「その可能性はある。ただ、確証はないといったところか。実際のところ、
俺も昨日の図書館から出てきた情報のほうのイブリース王とゲ・ヒンノム
国については、詳しくは知らないんだ」
 エリオットの問いに、tricksterが答える。
 そう、この沈んだ王国のことについては、古代知識に長けている者たち
(具体的に言うと【古代知識】の特技をもっている人たち)にとっても、
初めて耳にする内容だったのだ。
「そっか、それについてはあの本の記述以上に詳しい人は今はいない状況
だったのね。それにしても……そんな忘れ去られていた昔の王様が……
なんで今になって出てきたのかな」
 マリアージュが、素朴ながらも本質をついた質問を投げかけた。
「ま、一番手っ取り早いのはその王さまに直接理由を問いただすことだ」
「そうね。じゃ、食事を終えたら3人でお土産でも買って謁見に出かけ
ましょうか」
 tricksterの軽口にマリアージュも冗談で答えながら、デザートとして
テーブルに盛られたオレンジに手を伸ばす。
「あら? ……これは」
 マリアージュが皮をむいた瞬間、白く輝く石が転がり出た。
 ――《アンスール》のルーンストーンだ。
「この石……! 昨日、調査をしていた人も幾つか見つけていたのよね」
 石をそっとつまみあげる。光にかざすと、輝く石の中に何か文字の
ようなものが浮かび上がる。
「ルーンストーンか……。ルーンもまた遠い異国に伝わるもので、古代の
神秘的な文字だ」
 tricksterが、ルーンについていくらか知っていた知識を述べる。
「……どうもこの石も、今回の事件に関わりが深いように思うな。手に
入れた人たちの話を聞く限り、調査をしている人のところを選んで出現
しているような……そんな気がしてならない」
 エリオットはマリアージュの手元の石を見つめながらつぶやいた。


 一方、レストランの厨房は非常に重苦しい雰囲気に包まれていた。
「このままでは……店がつぶれてしまう!」
 店長が頭を抱える。
 食べ放題のサービスを実施するにあたって、多少の大食い漢がこぞって
やってきても赤字にならないよう、うまく仕入れや値段設定を行っていた
のに。
「まさか、一人の少女にここまで追いつめられるとはッ……!」
 その少女とは他でもない、今まさに店の中央のテーブルで黙々と食事を
食べ続けているミルディーネに他ならない。すでにひとりで相当数の食事
を平らげているのだが、まだナイフとフォークが止まる気配がないのだ。
「仕方ない、こうなったら原価0で食材を大量に仕入れてくるしかない
……! アルバイトA、B! 今すぐカオスフィールに行って野生の
食材を100食分集めてくるのだ!」
「イエス、サー!」
 厨房から、若いアルバイトが2人飛び出して行った。こんなムチャな
業務命令に黙って従うとは、なんとも仕事熱心で忠実なアルバイト君たち
である。

 そして、そんな厨房の一幕を、超・間近で目撃していた人物がいた。
(どうしよう……!)
 なんと厨房の調理テーブルの下に、身を縮めて座っているサカナビトが
一人。 とうふ氏であった。
(どうしよう……! 気が付いたらこんなところに……!)
 とうふ氏は、事件に怯え人の群れに怯え、我を忘れていつもより多く
びちびちはねていたら、いつの間にかレストランの厨房に紛れ込んで
しまったのである。
 調理テーブルのそばを、忙しそうに走り回るレストラン店長。
「アルバイト達が帰ってくるまで、調理は俺一人でなんとかせねばならん。
お客様に満足していただけるように、厨房にある食材はホネまでも
きっちり使い切って見事な料理を出し続けてやるぞ……!」
(ひいい――!! 見つかったら 殺 ら れ る !!! )
 とうふ氏の運命やいかに……!?


「ごちそうさまでした」
 奥のテーブルで食事を済ませた姉妹、キサラとスピリアが店を出る。
「お腹は満たされましたか?」
「うん。ごめんねお姉ちゃん、調べ物の手を止めちゃって」
「かまいませんよ。空腹のままでは調べ物もはかどりませんし……。何しろ
まだわからないことがたくさんありますから、また図書館に戻って調べ物の
続きをしましょう」
 二人は昨日の図書館へと再び向かう。大図書館はレストランの向かいの
並び。まさしく目と鼻の先にあった。
(なるほどね。看板を調べる者達が多数、ここで食事をしているわけだわ)
 二人の話を聞くともなく聞きとめていたDEARは、合点がいったという
表情でうなずく。
 このレストランで得られる情報はこれ以上にはなさそうだ。
 彼女もまた手早く食事を終えると、会計を済ませ店を出て調査を再開した。



 * * * * *


 図書館には今日も、調べ物を続ける人々が訪れていた。
 何しろ、図書館は相当に広く、蔵書の量もおびただしい。この中から
求める知識を得るためには、時間をかけての調査が不可欠だと思われた。
昨日の短時間の文献調査では得られなかった情報があるに違いない。
 その見込みは正しく、より詳しい情報の断片が、調査を続ける彼らの手で
少しずつ集められていく。

「学者さんが教えてくれた『広場に同じものがある』というのは、昨晩持ち
去られた円環とか時計なんだろうなぁ」
グラスメア卿は昨日得た情報を思い返していた。
「ねずみ、地面から生えた看板はすべて地下に連なるものだと思うから、
キーは“沈んだ王国”だと思う!」
 調査の焦点をこの1点に絞り、蔵書目録をたぐっていく。
 昨日の調査では文字について書かれた辞典の類や歴史書などで手いっぱい
だったのだが、もっと広範なジャンルの本にもその調査の手を広げていった。


やがてグラスメア卿は、1冊の子供向けの絵本にたどり着いた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『ネズミの王さま』

むかしむかし、カオスフィールの山奥の谷に、ネズミの王国がありました。
王国を統べる王さまは幼い火ネズミで、いつも火を体にまとっていました。
また、風と仲が良かったので、空を自在に飛ぶことができました。
ちょっとした魔法の力をもっていたのです。
王さまは、遠い異国の精霊の名を借りて名乗り、王国にもその精霊に
ちなんだ国名をつけました。

ある日、王さまは太陽に向かって、高い高い空を風に乗って登って
ゆきました。
太陽はとても熱いので、鳥たちはある高さ以上には太陽には近づくことは
できないのですが、いつも火をまとっているネズミの王さまは、熱いのは
全く平気でした。
そうしてついに、太陽までたどり着いたのです。

太陽にたどり着いたネズミの王さまは、太陽をかじり出しました。
黄色くて丸い太陽のことを、ネズミの王さまはチーズでできていると
勘違いしていました。王さまは、チーズが大好物だったのです。
いきなり体をかじられた太陽は、当然怒りました。
王さまが体にまとっていた火をとりあげると、王さまを地面の下に封印し、
地上に出られなくしてしまったのです。

王国の住民だったネズミたちは、王さまのことを大変慕っていたので、
地下に閉じ込められた王さまを追いかけて地中に住居を築き、そこに住む
ようになりました。
また、王さまに厳しい罰を与えた太陽を恐れているため、ネズミたちは
今でも夜間に活動するようになり、日が出ている間はなるべく影に隠れて
生活するようになったということです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「この話……沈んだ王国の話と似てる気がする……」
 細部は違うものの、太陽によって地中に追いやられた点が共通している。
そして何より、ネズミが登場しているのだ。この寓話では、ネズミがその国
の住人で、また王自身もネズミであったとなっている。
 何かの参考になるかもしれないと、この話を書き写すためにグラスメア卿
は筆記具を取り出した。
そして、ペンケースの中にいつの間にか入っていたのは白く輝く石――
《シギル》のルーンストーンであった。



 * * * * *



 その“ルーンストーン”を調べに図書館に立ち寄ったのはリーチェ。
「昨日は朝からとても楽しかった。話題が尽きることなく、色々な住人とも
出会えた。……でも」
 書架を巡り目当ての知識が書かれた本を探しながら、リーチェはつぶやく。
「自分の知らないことが誰かに起こされているのは、気に食わないわね……」
 少々、真剣に探ってみようかと思った動機であった。まずは新たに増えた
もの、ルーンストーンについて調べてみることにしたのである。

 ルーンストーンとは、trickster氏が先に述べたように、遠い異国に伝わる
古代の文字ルーンが刻まれた石のことである。文字そのものに大いなる力が
秘められているという言い伝えられており、この文字が伝わっていたのは
やや寒冷な世界だったということだ。
 ちなみに、「イブリース」「ゲ・ヒンノム」のふたつの伝承が伝わって
いるのは暑く乾燥した世界だということで、ルーンとこれらふたつとはその
起源が異なるようだ。

 リーチェは続いて、ルーン文字の形を詳しく調べてみた。
 24文字と、空白(文字が書かれていない)ものを含めて25のパターン
から構成されている文字らしい。それぞれのルーンには深く意味するものが
あるらしいだが、それらも伝承の中でいくつかの解釈にわかれ、諸説ある
ようだ。
 リーチェはルーン文字と、看板に描かれた文字らしきものを見比べてみた。
だが、共通するような部分はなく、全く異なるものなのではないかと思わ
ざるを得なかった。

「ルーンストーンも今回の看板事件と関係があると思ったんだけど、ルーツ
をたどる限りはどうやらそれぞれ別の伝承起源のものらしいわ。でも……
全く無関係とも思えないんだけどなあ……」
 リーチェはうーんと首をかしげていた。



 * * * * *



 一方、それぞれ独自の方法で調査を進めていた人もいた。

 シズナは“今までに類似の事件はなかったか”という視点で、管理局の
データバンクを片っぱしから当たってみた。
 結果、1つの気になる記録を見つけ出すに至った。
『カオスフィールには時々正体不明の文字の書かれた看板が出没していた』
という話である。看板が出てきてはいつしかなくなっていること、そこに
描かれているのが落書きのような意味不明のものであること。
「ふむ……看板出現の前後に、物が盗まれるというような別種の事件が
起こったりしていないだろうか?」
 この調査も合わせて照合してみたが、この条件に該当する事件は見当た
らなかった。
「なるほど、被害を受けた人がいなければこれまで注目を浴びることも
なかっただろう」
 看板のことがこれまで知られていなかったことに対して、シズナなりの
見解を挟みながら思考を進めていく。
「しかし、今までの看板設置の犯人と、今回の広場の看板の犯人は同一
なのだろうか……。そうだとして、なぜ今回はカオスフィールではなく
広場に現れた? そして、広場の円環が盗まれたのだ?」
 シズナは疑問点を再確認するようにつぶやいた。
「やはりカオスフィールには、犯人につながる何かがあるのかもしれない
な……」


 ゼイドもまた、主人の貴族の元に都度報告に戻りつつ、独自の方法で
調査を進めていた。
 彼が向かったのは広場。一度原点に戻ってみようと思ったのである。
 看板の付近には、蔡花(さいか)、ミスリル、そしてうさぎのらぱんが
集まっていた。ネズミの追跡や塔の探索など、他方へ向かう人々が多くいた
ため、今この広場にいるのは彼らだけだった。

「この看板、かじれないし生えてくるしわけがわかんないな!」
「まったくなの」
 らぱんのつぶやきに、ミスリルが答える。
「”ネズミの大群”に”滅びた国”、”謎の塔”……気になることばかり
だけど、やっぱり鍵はこの看板だと思うの。描いてある内容もだけど、
私が気になるのはその材質」
 集まった3人は、自身の持てる知識を動員して看板の材質を調べようと
していた。
「炭素を含んでいるのならそこからいつの年代の物かも分かるわ。……
まさか、地中へ沈んだ国と同じ年代のものじゃないわよ……ね?」
「生えてくるってことは何かの植物だったりするのかな~。でも歯型
付かないってことは植物じゃなさそうだし・・・金属とか?」
「きんぞくだったらわたしのでばん、さっそくしらべるのー。……あれ?」
 看板を調べ始めたミスリルが、その一部に小さなキズがついているのに
気がついた。
「これ、きのう、らぱんがかじったあとなの」
「あれ? ほんのわずかだけどキズはついてたんだ」
「なるほど、恐らく歯と近しい硬度なのでしょうね。……ということは
つまり、水晶、でしょうか……」
「え? でも、この看板、水晶のようにきらきら透明じゃないよ」
「すいしょうはいつもすきとおっているとはかぎらないの」
「そうね。水晶――もとい石英という鉱物は、色や透明度はさまざま。
しかも小さな結晶なら比較的どこででも採取できるものよ。――これは、
由来を調べることで答えを得る類の調査にはあまり向かない結果が出て
きてしまったわね……」
 もし、ここで判明した鉱物が特殊なものであったなら、どこから産出
したものかを調べるのは容易くなる。今回のようにありふれたものだと、
あまり絞ることができないため調査はやや難しくなるのだ。
「でも、それならどうしてこんなところに急に現れたのか、なおのこと
説明がつかないよ?」
「……まほうというしかないような、そんなげんしょうなの」
「う~ん。何か根元に埋まってたり、どこかに繋がってたりするのかも。
ちょっと掘ってみようかな」
「……掘るなら、もともと埋まってたところのほうがいいと思いますよ」
 それまで黙って3人の会話を眺めていたゼイドが声をかけた。
 そう、この看板は一度元の場所から抜かれて、邪魔にならない広場脇に
刺し直されていたのだ。

 4人は看板の生えてきたあたりの地面を、ザクザクと掘りだした。
 1メートルほど掘ったあたり頃だろうか。カツンと何か硬いものに
あたった。
「? なんだろう?」
 どうやら平らな白い岩のようである。少し横に掘り広げてみたが、
どこまでも硬い面が続いている。
「ちょっと待って……これ、おかしいわ。ただの岩じゃない」
 蔡花(さいか)が異変に気付いた。残りの3人も手を止めて平らな
白い面を見る。



 地中に埋まっているその面は、地中をゆっくりと滑るように水平に
動いていた。



 上に乗っている広場の土(彼ら4人がまさしく踏んでいる地面だ)は、
その動きにつられることなくじっと静止を保っている。にもかかわらず、
直下に見える地中の水平面だけがゆっくりと一方向へとスライドするかの
ように動いているのだ。
 4人は、広場の別の場所も同様に掘ってみた。いずれも同じように、
1メートルほどの深さで白いスライド面が出てきた。
 スライドする方向をそれぞれ調べてみると、その動きは、まるで広場を
ぐるりと回転するかのように動いていた。
――広場の下には、大きな動く円盤が埋まっていたのだ。


「これはいったいなんなの……?」
 予想もしなかったものを発見し、ミスリルは驚きを隠せない表情で
穴の下を見つめる。4人に訪れる沈黙。
「……この穴、このままにしてちゃ危ないね。一度埋めた方がよく
ない?」
 確かに、誰かが落ちると怪我をしそうな深さである。
 4人は、一度全ての穴を埋めることにした。
 土を穴に戻する途中、らぱんは白く光る石を土中から見つけ出した。
《ラド》のルーンストーン。
 ――らぱんは、カバンの中にルーンストーンを大事にしまった。



######################

シーンNo.3-03 リプレイ 『ネズミを追いかけろ!』に続く
スポンサーサイト

シーンNo.3-03 行動結果リプレイ   『ネズミを追いかけろ!』 | トップページへ戻る | シーンNo.3-01 行動結果リプレイ   『予感』

このページのトップに戻る

コメント

このページのトップに戻る

名前
題名
メールアドレス
WEBサイト
 
コメント
パスワード
  管理者にだけメッセージを送る

このページのトップに戻る

トラックバック

このページのトップに戻る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。